後払いアプリは審査・本人確認がほぼ無いためブラックでも利用可能です。

ブラックOKの理由とは

そもそも「ブラック」とは

ブラックとは、簡単にいうと「信用情報に傷がある状態」のことを指し、具体的にはクレジットカードで未納歴が残っている・消費者金融を利用し、期限内に支払が無かった等に陥っている状態です。

一度でも傷がある状態となると、原則としてクレジットカードが新たに作れない・消費者金融や銀行と契約ができない・分割払い（割賦払い）が不可となる等、諸所の信用取引ができなくなくなってしまいます。（なお、金融サービスの中には「審査が緩い」といわれるものが存在しますが、こちらは所謂ブラックの状態であっても利用可能なものを指しています）

「そもそもなぜ信用が必要なのか」といいますと、クレジットカードはクレジット会社が加盟店に対して一旦立て替え払いをし、後日利用者から回収するという仕組みのためです。

利用者の債務不履行・利用不能の可能性が高いと、当然ですがクレジット会社側のリスク（立て替え払いした金銭を回収できなくなくなる可能性）も高くなってしまいます。

したがって、クレジットカードを新たに作る場合や消費者金融又は銀行でお金を借りる場合は一定の信用が必要なのです。

信用情報の調べ方

信用情報は「信用情報機関」に登録・共有されており、各金融機関は申し込み時に提供された個人情報を基に、申込人の信用状況を調査しています。

信用情報機関には、主にクレジットカード会社が加盟する「株式会社シー・アイ・シー（CIC）」、主に消費者金融が加盟する「株式会社日本信用情報機構（JICC）」、銀行や信用金庫が加盟する「一般社団法人全国銀行協会（KSC・全国銀行個人信用情報センター）」の計3つがあります。

記録された信用情報は「CRIN」と呼ばれる制度に基づいて共有されているため、例えばクレジットカードや携帯電話の支払状況、消費者金融での借入状況、銀行や信用金庫の利用状況の記録を一度に確認することができます。

なお、信用情報は利害関係人だけではなく「本人」でも照会が可能です。

例えば、CICの場合は「自分の信用情報を確認したい」という項目がありますので、こちらをクリックし、ご自身の求める方法（インターネット・郵送・窓口）を選択すれば自身の信用情報を見ることができます。

また、CICでは「信用情報の見方」も公開しておりますので、照会結果と見比べ、ご自身の信用状況がどのような状態なのかを確認してみてください。

審査が「厳しい・緩い」とは

CICでは、請求通りの入金があれば「$」、それ以外の場合は違う表記（AやPなど）がなされます。（詳しくは上記リンク先を参照）

多少の入金遅れであれば記録されないというケースもありますが、1か月以上未入金が続いた場合は「$以外」が記録される可能性が高いでしょう。

住宅ローンや高額な借入などでは厳格な審査がなされますので、一つでも「$」以外の表記があると審査に落ちてしまう可能性がグッと高まってしまいます。

一方で、あくまでも契約するかしないかは金融機関やクレジット会社側の判断となるため、多少の入金遅れや過去のトラブルには目を瞑るという企業も存在しています。

実際に「○○社のクレジットカードは審査が緩い」「××カードはブラックでも作れる」などの口コミ・評判を耳にしたことがある方は多いのではないでしょうか。

すなわち「審査が緩い」といわれるサービスであれば、多少の返済事故があっても審査に通る可能性があると言えます。

後払いアプリの審査

前置きが長くなってしまいましたが、なぜ後払いアプリが「審査が緩い」「ブラックでもOK」と言われるのかについて解説してまいります。

前述した通り信用情報機関はそれぞれの事業（貸金業務や保証業務等）を円滑に行うため、顧客の信用情報を共有し、リスクヘッジを図っています。

当然ですが、個人の信用情報は第三者が自由に閲覧できるものではなく、あくまでも利害関係のある人（それぞれの機関の会員）しか見ることができません。

後払いアプリは、現状だと「信販会社」「クレジットカード会社」「専門店会」「保証会社」「リース会社」「消費者金融会社」のいずれも該当せず、そもそもアプリをダウンロードしただけでは信用情報の閲覧ができないということになります。

したがって、アプリのダウンロードのみの段階では本人確認程度の審査にとどまり、リアルカード（ペイディリアルカードやPayPayカードなど）を発行しない限りはブラックが理由で審査に落ちるという心配もありません。

後払い申込み時に審査の可能性あり

後払いアプリには、大きく分けて「チャージ型（前払い）」と「非チャージ型（後払い）」の2つの形式があります。

前者については文字通り「現金であらかじめチャージをしておく形式」になりますので、アプリ運営側にはなんらのリスクがなく、延いては与信審査も必要ありません。

一方で、非チャージ側の場合は一旦サービス提供者側（アプリ運営側）が立て替え払いをする恰好になりますので、一定の与信が必要です。

そのため、サービスによっては利用時に審査がなされることがあり、例えばペイディでは「あと払いペイディ」、バンドルカードでは「ポチッとチャージ」の申込時にそれぞれ審査が入ります。（結果次第では、チャージ型は利用可能・非チャージ型は利用不可となるケースがあります）

また、後払いサービスの審査に通ったとしても、支払い状況によっては決済のタイミングで利用ができない可能性もありますのでご注意ください。

審査のタイミング	審査される項目
申込時の審査	支払能力や返済事故の有無
決済時の審査	未払いが無いか、限度額を超えていないか

それでも、クレジットカードに比べると審査はグッと緩くなるため、多少の返済事故（1か月程度の遅れが数度だけなど）であれば問題にならない可能性が高いでしょう。

キャリア決済は完全に審査無し

後払いアプリの審査にも落ちてしまった場合は「キャリア決済」という手もあります。

キャリア決済とは、商品やサービスの決済代金を携帯料金と併せて支払うことができるサービスです。（詳しくは「キャリア決済現金化の手順」をご覧ください）

キャリア決済は原則として審査が不要なため、現段階でブラック若しくは過去に返済事故があったとしても、ご利用いただくことが可能です。

ただし、キャリア決済は「docomo」「au」「Softbank」「ワイモバイル」等の大手キャリアのみが提供しているサービスであり、所謂格安SIMの方は利用できません。

また、携帯電話の契約時に一定の審査をクリアしなければならず、各キャリアの審査に落ちてしまった場合も利用不可となります。